あ行の成分
か行の成分
(グリチルリチン酸ジカリウム) クロレラエキス 酵母エキス コハク酸ジエトキシエチル コンフリー葉エキス
さ行の成分
た行の成分
な行の成分
は行の成分
(ヒアルロン酸ナトリウム) ヒアルロン酸
アスコルビルプロピル ヒオウギエキス
(ヒオウギ抽出液) ビスグリセリルアスコルビン酸 ヒトオリゴペプチド-13 ヒト遺伝子組換
オリゴペプチド-1
化粧品には様々な成分が含まれています。自然の植物由来のものや科学的に生成したものなど、各々に特徴と働きがあります。
ここでは、化粧品に入っている主な成分の一部を解説します。
アカヤジオウ根エキスは、ゴマノハグサ科の多年草植物アカヤジオウ(地黄)の根から抽出した天然成分の植物エキスです。
ジオウは漢方生薬として昔から用いられており、強壮や血流改善の効果があると言われています。
アカヤジオウ根エキスには、血行を促進する作用があると言われています。皮膚の血流を良くすることで健康で美しい素肌づくりに欠かせないターンオーバーの正常化が期待できます。整肌成分として化粧品にもよく利用されています。
皮膚への刺激が少なく、安全性の高い成分のひとつです。
アスコルビルリン酸Naはアスコルビン酸(ビタミンC)にリン酸をつけたナトリウム塩のことで、水溶性のビタミンC誘導体です。
安定型ビタミンC誘導体とも呼ばれており、熱および光に弱い・水溶性のため浸透しにくいビタミンCを、肌に浸透しやすく角質層の中で酵素による分解でビタミンC化させることができます。
アスコルビルリン酸Naは、角質層に浸透したアスコルビン酸がメラニンの増加を抑制し色素沈着を防ぐ美白効果が期待できます。
アスコルビルリン酸Naは、通常の化粧品への配合量では安全性の高い成分ですが、わずかに皮膚刺激を感じる方もいる成分です。
アロエベラ葉エキスは、ユリ科の植物アロエベラの葉から抽出した天然成分の植物エキスです。
アロエは、葉の内側にゼリー状の部分があり、これをヨーグルトとともに食べたり食用としても用いられています。
アロエは4000年前、エジプト時代から生薬として使用されていたと考えられています。
アロエベラ葉エキスには、肌の柔軟性と角質層の保水力アップで潤いを保ち肌を引き締める効果が期待できます。また修復作用やむくみ改善などの作用もあると言われています。
皮膚への刺激が少なく、安全性の高い成分のひとつです。
イタドリ根エキスはタデ科のイタドリからの根茎から抽出された天然成分の植物エキスです。
イタドリは強抗酸化剤として知られるレスベラトロールが主要成分で、収れん効果や保湿効果が期待されることから、肌のキメを整えたり、肌を保護する効果があります。
また、漢方においては、清熱解毒・止痛・退黄・活血の効能があることから、関節痛、黄疸、生理不順、火傷などに用いられています。
エナンチアクロランタ樹皮エキスは、バンレイシ科の植物エナンチアクロランタ樹皮から抽出した天然成分の植物エキスです。
エナンチアクロランタは、鎮静効果や解熱効果があるとされアフリカで伝統的な民間療法の薬として用いられてきました。
エナンチアクロランタの樹皮エキスは、皮脂の活発な分泌を抑えるため毛穴を引き締める効果が期待できると言われています。皮脂を必要以上に増やさないことで、お肌のテカリや角栓のザラつきを防ぐことができます。
オウゴン根エキスは、シソ科の植物コガネバナの根から抽出した天然成分の植物エキスです。
コガネヤナギとも呼ばれています。漢方薬として消炎・嘔吐・腹痛などの用途において一般的に利用されています。
抗アレルギー作用、消炎作用、色素沈着抑制作用、紫外線吸収など多くの作用があるとされ、保湿効果もあるため化粧品にもよく使用される成分です。余分な皮脂の分泌を防ぎ、肌を清潔に保つのでニキビが気になる場合にも相性がいい成分です。
ごくまれにアレルギー反応がある場合がありますが、基本的に刺激が少ない安全性が高いと考えられる成分の一つです。
オリーブ葉エキスは、モクセイ科の植物オリーブの葉から抽出した天然成分の植物エキスです。
古来より地中海沿岸地域でオリーブは栽培されており、オリーブオイルだけではなく民間薬としても使用されていました。オリーブの葉は、健康のために飲むお茶としても親しまれていました。現在は日本でも小豆島でオリーブの栽培に成功しています。
オリーブの葉には抗アレルギー作用があると言われます。また近年では高含有されているポリフェノールの一種、オレウロペインが抗菌・抗酸化・抗炎症作用に期待できると注目されています。
皮膚への刺激が少なく、安全性の高い成分のひとつです。
加水分解コラーゲンは、動物や魚の骨や皮を加水分解という方法で分解して分子を細かくした成分です。
加水分解コラーゲンはコラーゲンペプチドとも呼ばれており、この2つは同じものです。コラーゲンを分解するとゼラチンになり、さらに分解すると水に溶けやすい加水分解コラーゲンになります。
体の中にもコラーゲンはありますが、体の外に塗布するコラーゲンが体の中のコラーゲンを増やすものことありません。
加水分解コラーゲンは水を蓄える力があり、お肌の上に水分を長く留めることが出来るため、化粧品には保湿効果のためによく利用されています。
皮膚への刺激が少なく、安全性の高い成分のひとつです。
カッコンエキスは、マメ科の植物クズの根から抽出した天然成分の植物エキスです。
カッコンは、葛(クズ)の根のことで葛根とも書きます。葛は秋の七草のひとつであり、葛湯やくず餅などの原料として使われています。
漢方薬でもカッコンは使われており、解熱目的で葛根湯など広く使用されています。
カッコンエキスは医薬部外品の成分表記で、化粧品ではクズ根エキスと表記されます。
カッコンには緩やかなエストロゲンに似た効果があるイソフラボン(イソフラボノイド)が含まれています。お肌の男性化を防ぎ、保湿効果、お肌の柔軟、バリア改善の作用で健やかなお肌を育む目的で化粧品に使用されています。
皮膚への刺激が少なく、安全性の高い成分のひとつです。
カミツレ花エキスはキク科のジャーマンカモミールの花から抽出した天然の植物エキスです。
カミツレの精油には、主要成分としてアズレンが含まれており、すぐれた抗炎症剤として薬や化粧品に配合されています。特にアレルギーによって起こるさまざまな症状を鎮静するため、最近では花粉症のかゆみを抑える目薬にも使用されています。さらに、毒性が低いので、お年寄りや子供にも安心して使用することができます。
また、カミツレ花エキスには美白作用があるため、顔のシミ・ソバカスを予防します。
化粧品以外の主な用途としては、消化器系の痙攣や炎症の改善や湿疹、おむつかぶれ、皮膚炎、軽度の傷などに外用剤として用いられます。
カンゾウ根エキスはマメ科のカンゾウの根から抽出されてできる天然の植物エキスです。
カンゾウ根エキスには、強力な消炎作用を持つグリチルリチン酸が多く含まれています。そのため、抗炎症、肌荒れ・ニキビ予防、抗アレルギーの効果を持つ化粧品に多く配合されています。
また、シミ・そばかす・色素沈着の原因になるメラニンの生成を抑制する働きがあるため、美白効果も期待できます。
キハダ樹皮エキスは、ミカン科の高木オウバク(黄伯)の樹皮から抽出した天然成分の植物エキスです。
昔より漢方薬として消炎作用から胃腸系の炎症や、打ち身などの湿布薬として民間療法で用いられてきました。
キハダ樹皮エキスには殺菌性があり、お肌を清潔に保ち健やかに導きます。また抗炎症や抗アレルギーの成分も含むと言われています。
ストレスによる肌荒れを防いだり、紫外線の防御にも役立つと言われています。
皮膚への刺激が少なく、安全性の高い成分のひとつです。
クチナシ果実エキスは、アカネ科の植物であるクチナシ(梔子)の果実から抽出する自然由来の植物エキスです。
クチナシは香りの高い白い花の印象が強いですが、その果実は昔から自然の着色料として利用されてきました。果実は漢方薬で山梔子(サンザシ)と言われ民間薬としても知られています。
クチナシ果実エキスの成分には、角質層の水分量を増やす効果があるとされ、化粧品の保湿剤として利用されています。またコラーゲンの生成を妨げる成分の活性化を抑制する機能があるとされ、お肌のハリ感アップも期待できます。
皮膚への刺激が少なく、安全性の高い成分のひとつです。
グリコール酸はフルーツ酸のひとつであり、サトウキビやパイナップルなどの果物に多く含まれています。α-ヒドロキシ酸(alpha hydroxy acid、AHA)のひとつです。
グリコール酸は角質剥離効果があり、医療でのケミカルピーリング剤のひとつとして代表的なものです。
化粧品においては、安全性を高めるために濃度を1%以下弱酸性で配合されることが多いです。そのため穏やかな角質除去作用を持っています。
優しくターンオーバーの正常化に働きかけ、お肌のごわつきや、古い角質が原因のニキビ、ニキビ跡、くすみ、かさつきを防ぎお肌に潤いを与えます。
比較的刺激が少なく一般的に化粧品に入れる分量ではあまり問題がないとされていますが、酸性なのでお肌が敏感な方は刺激を感じる場合もある成分です。
グリセリンは無色透明で粘り気を持つ成分です。自然界にも多く存在し、植物(海藻含む)や動物や人間も持っている一般的な成分です。
水となじみやすい水溶性の性質を持ち、高い吸湿性・保水性があることから保湿成分として様々な化粧品の基本成分として使用されています。比較的皮膚への刺激が少なく安全性が高いため、食品や医薬品にも使われている成分です。
ヒアルロン酸やペプチドと併用することでより効果が期待できます。
グリチルリチン酸2K(グリチルリチン酸ジカリウム)は、マメ科のカンゾウ(甘草)の根から抽出できるグリチルリチン酸にカリウムを付加し、水溶性にした成分です。
甘草の根は漢方として利用されており、鎮痛や咳止めなど効能が多いため様々な漢方薬に使用されています。
またグリチルリチン酸はアレルギーを抑える効果から目薬にも配合されることがあります。
グリチルリチン酸2K(グリチルリチン酸ジカリウム)は、整肌・抗アレルギー・抗炎症効果を持つため、肌荒れを防ぐ目的で化粧品に用いられています。抗炎症でニキビ予防も期待できます。
皮膚への刺激が少なく、安全性の高い成分のひとつです。
クロレラエキスは、クロレラ科の植物性プランクトンから抽出した天然成分のエキスです。
クロレラは豊富な栄養素を含むため、食糧不足の解消のため研究が進められています。
クロレラエキスは約6割がタンパク質で出来ており、その他アミノ酸やビタミン、ミネラルなど豊富な栄養素が含まれています。
クロレラエキスには皮膚を柔らかくし、角質層の水分量をあげて潤いを持たせる効果が期待できます。また、細胞を活性化させターンオーバーの正常化にも働きかけると言われています。皮膚の刺激性も少なく、安全性が高いと考えられます。
酵母エキスは、酵母菌自体を科学的に分解して抽出したものです。アミノ酸や核酸、ミネラル、ビタミンなど様々な栄養素を含んでいます。
酵母とは、日本でも古来より発酵食品を作るものに欠かせない微生物です。植物や空気中などあらゆるものに存在し、アルコール発酵を行うため日本酒の醸造、その他にも味噌・醤油など様々な発酵食品を作る過程で利用されています。
酵母エキスには肌のバリア機能を高める作用があるとされ、お肌の保水機能を向上に寄与します。お肌のバリア向上によって、外部からの刺激を受けにくくトラブルを起こしにくい肌になります。
皮膚への刺激が少なく、安全性の高い成分のひとつです。
コハク酸ジエトキシエチルは、コハク酸とエトキシエタノールから抽出された成分です。
水にも油にも溶けるという性質を持っているため、溶剤としても使用されます。
エモリエント効果があり、お肌のうるおい感や角質を柔らかくしてハリや弾力アップすることが期待できます。
オイルのように油分でお肌に膜を張り、内側の水分をキープする効果も期待できます。
これらの特徴と効果から、化粧水や美容液に基材としてよく使用されています。
皮膚への刺激が少なく、安全性の高い成分のひとつです。
コンフリー葉エキスは、ヒレハリソウとも呼ばれるムラサキ科の多年生植物の葉から抽出した天然成分の植物エキスです。
抗炎症作用をもち、昔から薬草として利用されていました。食用もされていましたが、ムラサキ科の植物がよく持つピロリジジンアルカロイドが肝臓に負担をかけるため、2004年より日本では食用利用されていません。
コンフリー葉エキスは抗炎症作用を持つため、ニキビや日焼けへの効果が期待される成分です。また収れん作用や保湿効果により、お肌を乾燥から守ります。
経口接種時には量を注意する必要がありますが、化粧品に使用されている量は問題ありません。
ザクロ果皮エキスは、ザクロ科の植物ザクロの果皮から抽出した天然成分の植物エキスです。
ザクロはカリウム/クエン酸などのミネラルを多く含み、ビタミンも多く含まれることから食用・化粧品など美容のためによく用いられています。
女性ホルモンに似た作用があるとされ、お肌の男性化を予防します。
ザクロ果皮エキスは、コラーゲンを分解してしまう酵素のひとつ、コラゲナーゼの抑制作用が期待できると言われているためお肌のハリを保ち、保湿成分としても使用さます。
シソエキスは、シソ科の植物シソの葉から抽出した天然成分の植物エキスです。
シソ(紫蘇)は色素の有無によって、赤じそ、青じそとわかれています。青じそは大葉とも言われ薬味などに使われ、赤じそは梅干しの着色のために使われています。
漢方薬としても咳止め、鎮痛、解熱のために使われています。
抗アレルギー性や、セラミドの生成を促すことによる角質層のバリア改善が期待できます。
皮膚への刺激が少なく、安全性の高い成分のひとつです。
シュガースクワランは添加物や化学物質が含まれていない、サトウキビを原料とした天然の植物性スクワランオイルです。肌の水分の蒸発を防いで、肌を柔らかくするエモリエント効果や保湿効果に優れているため、乾燥肌や敏感肌を持つ方でも安心して使える成分です。
また、サメ由来、オリーブ由来のスクワランと比べて、環境にやさしい植物資源を原料としてつかっており、安定して供給できるため、「次世代型のスクワラン」とも言われています。
ダイズ種子エキスは、マメ科の植物ダイズの種子から抽出した天然成分の植物エキスです。
ダイズ(大豆)は日本人の食生活にも欠かせないものです。豆腐や味噌、醤油、納豆など和食材・調味料として昔から食用されてきました。また豆乳はビタミン、レシチン、サポニンなどの栄養素を豊富に含み、美容によいと言われています。
ダイズ種子エキスには、イソフラボノイド(イソフラボン)が含まれ女性ホルモンに似た働きが期待できます。お肌の男性化を防ぎ、ゆるやかにコラーゲンやヒアルロン酸の生成を助けます。保湿作用も持ち、ふっくらしたお肌を目指せます。
皮膚への刺激が少なく、安全性の高い成分のひとつです。
チャ葉エキスはツバキ科のチャノキの葉から抽出される天然の植物性エキスです。
カフェイン、タンニン、ビタミンCを多く含むため、さまざまな用途や場面で使われています。抗菌、抗酸化作用に優れているため、毛穴の炎症を防いだり、皮脂の酸化を防いだりする効果がある化粧品に使用されています。肌の収れん効果もあるため、エイジングケア用のコスメにも適しています。また、消臭作用もあるため、男性用化粧品やシャンプーやエチケット用に使用されることもあります。
チョウジエキスは、フトモモ科の植物チョウジノキの花の蕾から抽出した天然成分の植物エキスです。チョウジはスパイスのクローブのことで、食用としてももちいられています。
チョウジは古くから漢方生薬として民間に用いられており、体を温めたり胃腸薬として用いられてきました。甘い香りがあり、口に含んで清涼剤として用いることもあったようです。
日本でも正倉院の宝物の中にクローブがあり、古来から伝わっていました。
抗菌性・抗酸化性・抗アレルギー性があるとされ、化粧品にも多く使用されている成分です。
皮膚への刺激が少なく、安全性の高い成分のひとつです。
ツボクサエキスはセリ科のツボクサの葉や茎から抽出した天然の植物エキスです。CICA(シカ)とも言われており、韓国スキンケアなどで多く使われている人気の高い成分です。抗炎症作用、美白効果、肌の修復作用があるため、肌のトーンアップやシミのケアまで期待される効果が多岐にわたるのが特徴です。
また、紫外線など外的刺激を受けると活性化するセラミド分解酵素を抑制する効果もあるので、コラーゲンの合成を促進し、ハリのある肌へ導く効果もあります。
不安定で壊れやすいビタミンCにイソパルミチン酸を結合させた油溶性のビタミンC誘導体です。
コラーゲン生成の促進効果・コラーゲン分解酵素の抑制効果と、皮脂の酸化抑制効果、メラニン生成抑制効果があります。
油溶性ビタミンCは、水溶性ビタミンC誘導体より安定性が高く、皮膚への浸透率が高いという性質を持つため、エイジングケア等の保湿クリームに使われることが多いです。また、「乾燥しやすい」というビタミンC誘導体の欠点が解消されているため、しっとりとした使用感もあります。
ドクダミはドクダミ科の多年草の植物です。ドクダミエキスは開花時期の根以外から抽出した天然成分の植物エキスです。
ドクダミはその効果の多さから十薬とも呼ばれ、日本でも古くから民間の塗り薬・経口薬として愛用されてきた歴史を持つハーブです。
ドクダミエキスはフラボノイドを含み、抗菌・抗酸化・抗アレルギー作用を有するとされています。あせもやニキビなどの肌荒れを防ぐことが期待できます。ドクダミには独特のにおいがありますが、このにおいのもととなる成分が殺菌作用を持っています。
皮膚への刺激が少なく、安全性の高い成分のひとつです。
乳酸は動物・植物の組織に元々ある成分で、ヨーグルトなどの牛乳の発酵物に多く含まれています。α-ヒドロキシ酸(alpha hydroxy acid、AHA)の一種で、古い角質を落としやすくする効果があります。
また乳酸の持つ保湿・殺菌・収れん作用目的や、製品のpH調整剤として化粧品にもよく用いられる成分です。
ピーリング目的で化粧品の成分として使用する場合は、お肌への影響を考慮しながら弱酸性になるよう配合します。
比較的刺激が少なく一般的に化粧品に入れる分量ではあまり問題がないとされていますが、酸性なのでお肌が敏感な方は刺激を感じる場合もある成分です。
パルミチン酸レチノールは、レチノールの浸透を高めるために、パルミチン酸をレチノールに加えることで、通常のレチノールと比べて、肌への浸透性を向上させた油溶性ビタミンA誘導体です。
私たちの皮膚に存在するビタミンAはほとんどがパルミチン酸レチノールの形で蓄えられており、紫外線があたると壊れてしまうため、毎日補うことが重要な成分です。
皮膚に塗ったパルミチン酸レチノールは皮膚から吸収されてレチノールに変換され、最終的にレチノイン酸となるため、
角質の代謝を促すことで肌のターンオーバーを活性化させる効果があります。また、抗シワ作用もあります。
ヒアルロン酸Naはヒアルロン酸ナトリウムのことです。
水に溶けやすく保湿性に優れているため、化粧品の保湿剤としてよく利用されます。
ヒアルロン酸Naは人間の体の中にも、細胞や繊維の間をつなぐ接合物質として大量に存在しています。皮膚の中も真皮や表皮の中にも多く存在し、欠かせない成分ですが歳を取るにつれて減少していくと言われています。
ヒアルロン酸Naは人間が元々持っているので、アレルギーの心配が少なく、安全性の高い成分です。
ヒアルロン酸アスコルビルプロピルは、ヒアルロン酸とアスコルビン酸を結合させたビタミンC誘導体のひとつです。VITA HAともいわれます。
ビタミンCはそのままでは壊れやすいため、他の成分と結合させて安定化させビタミンC誘導にします。ビタミンC誘導体はお肌の上でその結合を溶いてビタミンCとして働きます。
ヒアルロン酸アスコルビルプロビルは、汗に含まれるエラスターゼという酵素でビタミンCとヒアルロン酸にわかれます。
ヒアルロン酸アスコルビルプロピルは、コラーゲン生合成促進、線維芽細胞増殖、抗酸化などの効果が期待できます。
ヒオウギエキスは、アヤメ科の植物であるヒオウギの、根や茎から抽出した天然成分の植物エキスです。
ヒオウギは花が美しいことから、関西の祇園祭や天神祭で飾られる花としても知られています。古くから漢方薬でも使用されていました。
構成成分として主にイソフラボン(イソフラボノイド)があります。細胞賦活作用があり、ターンオーバーの正常化が期待できると言われています。またアクネ菌が分泌するリパーゼを阻害する働きがあるため、ニキビを防ぐ抗炎症作用も期待できます。
皮膚への刺激はあまりなく、安全性の高い成分のひとつです。
ビスグリセリルアスコルビン酸は、持続型ビタミンC誘導体のひとつです。
トウモロコシなどの穀物から抽出する自然由来のビタミンCです。
ビタミンC自体はとても壊れやすい成分ですが、安定性が高いビタミンC誘導体にすることで時間をかけて徐々に肌に浸透させることができます。壊れない状態で、ビタミンCの抗酸化効果を角質層に与え、グリセリンよりも優れた保湿力でしっかり保湿させられます。うるおいをキープさせることでお肌にハリをもたらし、乾燥による小じわの改善が期待できます。
ヒトオリゴペプチド-13は、FGFと言われる繊維芽細胞成長因子のタンパク質です。
成長因子は、元来人間の皮膚の中にあり新しい線維芽細胞を増やすために必要な因子です。線維芽細胞は皮膚を健やかに保つために必要なヒアルロン酸やコラーゲンなどを生成する細胞です。
ヒトオリゴペプチド-13は、ヒアルロン酸と同じように皮膚の修復に働きかけると言われており、うるおいに満ちた肌に導きます。また血行促進効果もあり、新陳代謝(ターンオーバー)の正常化にも期待できます。
ヒト遺伝子組換オリゴペプチド-1は、EGFと言われる上皮成長因子で53個のアミノ酸からできたタンパク質です。細胞再生因子ともいわれます。
EGFは人の体に元々あるもので、皮膚の表面や母乳などに含まれています。
ヒト遺伝子組換オリゴペプチド-1は、表皮細胞に働きかけ、細胞のの活性化を促し新陳代謝(ターンオーバー)を正常化します。ターンオーバーは皮膚が新しく生まれ変わるために必要な作用です。規則的な新陳代謝によって、キメの整った透明感のある美しい素肌を目指せます。
マグワ根皮エキスは、クワ科の植物マグワの根皮から抽出した天然成分の植物エキスです。
漢方薬として昔から用いられているマグワは、咳や喘息を鎮めることから主に咳止め薬として利用されてきました。
マグワは中国で盛んに栽培されており、現在流通しているものの多くは中国原産です。
マグワ樹皮エキスには、色素沈着抑制作用があるとされます。また、コラーゲン分解酵素の生成を阻害するため、お肌のハリやツヤを保ち、抗老化にも期待ができると言われています。
皮膚への刺激が少なく、安全性の高い成分のひとつです。
マタタビ果実エキスは、マタタビ科の落葉性蔓植物の果実から抽出した天然成分の植物エキスです。
マタタビはシルバーバインとも呼ばれます。昔から生薬として、滋養強壮のためにマタタビ酒やお茶などにして食用されてきました。入浴剤としても使われています。
マタタビ果実エキスは、お肌のくすみを防止するといわれます。加齢によってカルボニル化する角質層のくすみを防ぎ、肌のトーンアップや透明感が期待できます。血行促進作用や抗酸化作用も持つと言われています。
猫には影響があるマタタビですが、人間への影響はあまりなく安全性の高い成分のひとつです。
ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸は、グリセリンとアスコルビン酸を結合させたビタミンC誘導体です。
水溶性ビタミンC誘導体と油溶性ビタミンC誘導体の特徴をあわせもち、肌への浸透が早く、かつ肌に深く浸透する成分です。
抗菌、皮脂の抑制、コラーゲン生成の促進、メラニン生成の抑制効果があります。
ヨーグルト液は、牛乳を発行させて乳製品を作る過程でできる黄色味を帯びた水溶液で、α-ヒドロキシ酸(alpha hydroxy acid、AHA)やアミノ酸・ペプチド・乳糖などからできています。ホエイ・乳清とも呼ばれ、ヨーグルト液(牛乳)はこれを調整してできる水溶液となります。
弱酸性のAHAが含まれるため、穏やかなピーリング作用からの肌荒れ改善・ニキビ抑制が期待されます。大人肌のための化粧品によく利用される成分です。
レモングラス油は、イネ科オガルカヤ属の多年草でレモンに似た香りがするレモングラスから抽出した天然成分の植物エキスです。
レモングラスは風味付けとして食用ハーブとして利用されたり、虫がこの香りを嫌がるため虫除けハーブとしてもアロマオイルやスプレーなどで用いられます。
収れん作用・毛穴の引き締めに期待ができると言われていますが、やや皮膚への刺激が強い成分になります。化粧品に含まれている量はあまり問題ないとされますが、直接原油を使用する際には注意が必要です。
ローズマリー葉エキスはシソ科のローズマリーの葉から抽出した天然の植物性エキスです。さまざまな成分が含まれているため、リラックス効果、抗酸化など多様な働きをすることができます。主要成分のロズマリン酸やカルノシン酸という強い抗酸化成分を含んでいるため、シミやシワの原因となる活性酸素を除去する効果があります。また、肌の収れん作用を持つため、肌を引き締める効果もあります。
3-アスコルビルカルボニルジペプチド-17は、プロリフィルC3とよばれる新型のビタミンC誘導体のひとつです。
角質に透過しやすいペプチドとビタミンCを結合して、ビタミンC誘導体としてビタミンの壊れやすい性質を克服し安定させた成分です。
角質に浸透しやすいため、内側でビタミンCの効果を発揮させられます。酸化のダメージから皮膚を保護し、メラニンの合成を抑制する機能があります。コラーゲンの修復を促し、皮膚をふっくらとハリを持たせる効果も期待できます。