多くの方は、ストレスがお肌によくないと何となく知っていると思います。
けれども、なぜストレスはお肌によくないのでしょうか?
それは、ストレスが「副腎皮質疲れ」を引き起こし、その結果ニキビや乾燥といったさまざまなお肌トラブルを引き起こすからなのです。
ここでは、お肌の不調に深い関わりのある「副腎皮質疲れ」とは何なのかを解説します。
目次
副腎とは左右の腎臓の上にある小さな臓器で、体内でホルモンを分泌する役割を担っています。
副腎で分泌されるホルモンは、体内環境を一定に保つために重要な役割を果たしており、人体が生きていくうえで欠かすことができません。
副腎の内部は「髄質」と「皮質」の2層に分かれており、「髄質」を「皮質」が覆っているような構造になっています。
副腎髄質と副腎皮質で分泌されるホルモンは異なり、副腎髄質では血管を収縮させる作用がある「アドレナリン」や「ノルアドレナリン」、副腎皮質ではストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」や男性ホルモンの「アンドロゲン」などが分泌されています。
副腎皮質が疲労するもっとも大きな原因はストレスです。
副腎皮質は、心身がストレスを受けるとコルチゾールを過剰に分泌します。
その結果、副腎皮質に負担がかかり、副腎疲労が引き起こされます。
副腎皮質の疲労によってコルチゾールが過剰に分泌されると、体内のホルモンバランスが乱れ、その結果お肌のさまざまな不調を引き起こします。
ホルモンバランスの乱れは、外部の刺激からお肌を守ってくれる「バリア機能」を低下させます。その結果、お肌の乾燥が進んだり、紫外線のダメージを受けやすくなったりします。
ホルモンバランスの乱れによって男性ホルモン(アンドロゲン)が増えると、お肌の男性化が起こり皮脂過剰になります。そうなると、大人ニキビができたり、毛穴が開くといった肌トラブルが起きやすくなります。
副腎から分泌されるホルモンの材料は食べ物です。
なかでも、ビタミンCやビタミンB群は副腎の働きを助けるために必要な栄養素です。
これらの栄養素は体内でほとんど作ることができないため、食品から積極的に摂取することを心がけましょう。
ビタミンCが豊富な食材……パプリカ、ブロッコリー、キウイ、アセロラ、緑茶 など
ビタミンB群が豊富な食材……かつお、まぐろ、豚レバー、あさり、ほうれん草 など
副腎皮脂疲れによる肌トラブルを防ぐには、根本の原因であるストレスを解消するのが一番です。
日常のなかで適度に運動したり、リラックスできる時間を持つなど、自分に合ったストレス解消法を見つけ、ストレスを溜め込まないようにしましょう。
また、睡眠を充分にとるなど、1日の疲れを溜め込まないような生活習慣を身につけることも大切です。
ホルモンバランスの乱れによってバリア機能が低下したお肌は、外部からの刺激に弱い状態になっています。
そのため、自分に合ったスキンケア用品を選び、充分に保湿していきましょう。
agora(アゴラ)は美容を知り尽くした専門家がお肌に本当に必要なものを考えて作られたスキンケアシリーズです。
「クレンジング」「洗顔」「化粧水」「美容液」という4つのステップで、肌の代謝力を引き上げ、なめらかな透明美肌をめざします。
人気のビタミンC美容液について解説。
更新:2023/02/28
季節の変わり目に起こりやすいゆらぎ肌について解説。
更新:2021/11/08
肌トラブルでよく聞くコメドについて解説。
更新:2021/09/27
角質がバリア機能を失うと乾燥を招きます。
更新:2021/08/19