ニキビには、赤く炎症を起こす前の「コメド」と呼ばれる初期段階があるのをご存知ですか? コメドができる原因や予防方法などについてご紹介します。
コメドとは、皮脂が毛穴に詰まったときにできる、初期段階のニキビのことです。日本語では「面ぽう」といいます。
コメドができる原因は大きく2つあります。1つは、皮脂の過剰分泌です。
女性は生理前になると、男性ホルモンと似た働きをもつ黄体ホルモンの分泌が増えるため、皮脂が過剰分泌になります。
そのほか、肌の乾燥や脂質の多い食生活なども、皮脂の分泌量を増加させる原因になります。
もう1つは、毛穴の詰まりです。
洗顔が不十分で毛穴の汚れをしっかり落とせなかったり、乾燥によって厚くなった角質が毛穴をふさいだりすると、毛穴内部に皮脂や汚れがどんどん溜まり、コメドができやすくなります。
コメドには、毛穴に詰まった皮脂が小さな白い点のように見える「白ニキビ」と、白ニキビの毛穴が開き、酸化された皮脂などで黒く見える「黒ニキビ」の2種類があります。
どちらも炎症は起こしていませんが、放置すると白ニキビや黒ニキビの状態が悪化してアクネ菌が増え、皮膚の中で炎症を起こして「赤ニキビ」へと発展していきます。
脂質の多い食事は、皮脂を過剰分泌させる原因となります。脂肪の多い肉や甘い物などを控え、和食を中心としたバランスのよい食生活を心がけましょう。
ストレスによってホルモンバランスが乱れると皮脂量が増えるため、コメドができやすくなります。
十分に睡眠をとるほか、日常のなかでリラックスできる時間を設けるなどして、ストレスを溜め込まないよう心がけましょう。
毛穴詰まりを防ぐため、丁寧な洗顔によって毛穴の皮脂や汚れをしっかり落としましょう。とはいえ、洗いすぎると乾燥したり、ターンオーバーが乱れる原因となったりするため逆効果です。一日に何回も洗顔するのは避け、洗うときはたっぷりの泡でやさしく洗うようにしましょう。
洗顔後は化粧水やクリームでしっかりと保湿し、肌の乾燥を防ぐことも大事です。
コメドができたときは、むやみに触ったり、自分で潰したりしないようにしてください。
手に付着したバイ菌によってかえってニキビが悪化したり、炎症が起きてニキビ跡が残ってしまう可能性があるからです。
コメドの治療方法として一番おすすめなのが、皮膚科を受診することです。
初期段階のニキビだからといって何もせずに放置しておくと、ニキビの状態が悪化して跡が残ってしまうこともあります。
ニキビを早く治したいのであれば、炎症を起こす前に治療を始めることをおすすめします。
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